熱中症予防の基礎知識~HOW TO 応急処置~

2013年07月09日

コラム
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全国的に梅雨明けとなり、日中の気温が30度ないしは35度以上を記録する地域も出てきています。気温が上昇する中で、心配になるのは熱中症の問題。そこで今回は、熱中症に関する基礎知識をご紹介します。トラブル発生してしまった場合は落ち着いて的確に対処していきましょう。

文●戸塚美奈 写真●編集部


熱中症に関する基本知識

暑さなど平気で、元気に走り回っているように見える子どもたちですが、実は熱を逃がす働きをする体の表面積が大人より少ない上、脳の位置が地面に近いので、熱の影響を受けやすく、炎天下のグラウンドでは大人より注意が必要です。

人工芝の場合は地面からの熱の放射も強いので、さらに気をつけなければいけません。

熱中症と言っても、比較的軽度の熱疲労から、命にかかわる熱射病まで、病態はさまざま。もし、具合が悪そうな様子が見えたら、すぐにプレーを中止してください。

熱疲労程度であれば、塩分や適度な糖分の含まれたスポーツドリンクで水分を補給し、日陰(できればクーラーの効いた室内)で静かに休むことで回復します。予防するためには、動いていると体温がどんどん上がるので、休憩時間に水分補給だけでなく、静かに休ませましょう。

熱中症になっていると、自分で体温を下げにくくなっていますので、物理的に外から冷さなければなりません。アイスバスなどがあれば利用し、ない場合は、水をかけて体を濡らし、仰いで風を送り、気化熱を利用して熱を逃がすのが最も効果的です。

救急車を呼ぶべきなのは熱射病で、意識障害を起こしている場合です。意識があっても、おかしな言動があったりしたら、急いで救急車を呼んでください。

たとえ軽度であっても、熱中症でリタイアした子からは目を放さないことが大事。そして、回復しても、その日の練習には参加させないことが原則です。




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